JEMから皆様へ
”ギルおじさん、助けて。怖いよ。僕、自分が死ぬ夢を見たんだ...。”
それが私の主人の甥っ子、ディラン君が助けを求めた時の言葉でした。今でも彼の叫びは私の心の中に響きます。ディラン君はこのように私の主人に助けを求めてから、たった1週間後に亡くなりました。高校を卒業したばかりの二十歳の若さでした。
彼の体重は500パウンド(約226 キログラム)以上あり、肥満を越した、超肥満児でした。ポリネシア人の血が混ざっていることもあるのでしょうが、やはり日々の食生活が問題でした。私は食事の70パーセントがウォーターリッチフード(WRF)の野菜や果物であることをお勧めしていますが、ディラン君の食生活はおそらく10パーセントどころか、1パーセントにも満たないものだったと思います。
一度も自分のカンザスシティの実家から出たことのない彼。自分にとって何が可能なのか、想像もできない状態でした。彼には「食生活を変えるように」とスカイプを通して話はしましたが、実効に至らず本当に残念でなりません。
私たちに助けを求めたときには、ディラン君は体で自分の死を感じていたのかもしれません。
私と夫は話し合い、すぐにハワイに来るように、とディラン君を引き取ることにしました。私はディラン君が来たら、とりあえずちゃんとした食事をさせて、少しずつ外を歩かせるようにして…。などと考えていました。
ディラン君をカンザスシティからハワイに来させるには二人分の飛行機の座席がいることがわかりました。彼の大きな体には2人分の座席が必要なのです。フライトのアレンジをしている間にディラン君に、Fat, Sick, and Nearly Dead” (”デブ、病、そして死ぬ間際”)というジョークロスのドキュメンタリー映画をぜひ見るように、とお勧めしました。この映画は朝、昼、晩、ジュースだけ飲む生活を60日間以上した結果、ものすごく太っていた人がすっかりやせてかっこよくなり、持病も治り、今まで飲んでいた薬もすべてやめることができた、というドキュメンタリーで、とても感動する映画でした。
その映画を見た次の朝、ディラン君は痙攣を起こして亡くなりました。
体がもうもたなかったのだと思います。
彼が助けを求めてきたときにはもう体が悲鳴を上げていたのかも知れません。
それまで私は太っている人はその人が幸せであればいいんだ、と思っていました。人は見かけでない、いくら食べ物を気をつけても太る人はいる、とも思ってきました。人の習慣は変えられないし、変らないとも思っていました。
しかし、それは間違いでした。
太っている人はそれぞれ事情はあるでしょう。遺伝が問題なのかもしれません。でも、大勢の人はそうではないはずです。いろいろ勉強していくうち、そのような人はちゃんとしたやり方を知らないだけなのだと分かりました。
間違ったダイエットをする人は少なく食べよう、とすることが多々あります。でもそれは大間違いです。少なく食べることでメタボリズム(新陳代謝)のサイクルが壊れ、体が飢餓状態に陥り、体が脂肪を蓄積しようとすることで、余計に太ってリバウンドなど起こしたりするのです。一度メタボリズムを壊してしまうと、なかなかやせにくい体になってしまいます。そのような間違ったダイエットをして失敗して、私には無理だ、と諦めている人がどのくらいこの世の中にいるのでしょうか。メタボリズムを壊した人でも、またやせて健康になることは可能なのです。
アメリカで暮らす日々の中で、子供をもつ親として感じることは沢山あります。公園やビーチで親が子供に与えているものは何でしょうか。甘いキャンディー、チョコレート、着色料の沢山ついたお菓子…。それでは誕生日会、バーベキューパーティーで食べているものはなんでしょうか。科学的に作られたクリームやアイシングの乗ったケーキ、抗生物質が投与されて丸々太ったチキン、赤い着色料の入った牛肉…。
イベントで言えば、イースターにハロウィーン。企業によるキャディー戦争の結果、子供たちは甘いものに慣れてしまっています。学校給食はどうでしょうか。政府USDA(米農務省 )に定められている栄養基準に従って出されたものには肉、牛乳、チーズが堂々と出てきています。これは日本でも同じことでしょう。
牛乳や肉類など、一つ一つの食品で見てみると栄養価の高いものとして見えますが、それを毎日子供たちに与えることで生活習慣病を増やす原因の一つとなっていることは、一部の人にしか知られていません。USDAの定めた栄養ピラミッドに肉や乳製品を沢山とるように、と今でも定められている原因は、その基準を決める人たちと畜産企業者がお金で繋がっているからだと、USDAを相手に一部の栄養学者たちが訴訟を起こしていますが、まだ決着がつかないでいるようです。
しかし、それは間違いでした。
太っている人はそれぞれ事情はあるでしょう。遺伝が問題なのかもしれません。でも、大勢の人はそうではないはずです。いろいろ勉強していくうち、そのような人はちゃんとしたやり方を知らないだけなのだと分かりました。
間違ったダイエットをする人は少なく食べよう、とすることが多々あります。でもそれは大間違いです。少なく食べることでメタボリズム(新陳代謝)のサイクルが壊れ、体が飢餓状態に陥り、体が脂肪を蓄積しようとすることで、余計に太ってリバウンドなど起こしたりするのです。一度メタボリズムを壊してしまうと、なかなかやせにくい体になってしまいます。そのような間違ったダイエットをして失敗して、私には無理だ、と諦めている人がどのくらいこの世の中にいるのでしょうか。メタボリズムを壊した人でも、またやせて健康になることは可能なのです。
アメリカで暮らす日々の中で、子供をもつ親として感じることは沢山あります。公園やビーチで親が子供に与えているものは何でしょうか。甘いキャンディー、チョコレート、着色料の沢山ついたお菓子…。それでは誕生日会、バーベキューパーティーで食べているものはなんでしょうか。科学的に作られたクリームやアイシングの乗ったケーキ、抗生物質が投与されて丸々太ったチキン、赤い着色料の入った牛肉…。
イベントで言えば、イースターにハロウィーン。企業によるキャディー戦争の結果、子供たちは甘いものに慣れてしまっています。学校給食はどうでしょうか。政府USDA(米農務省 )に定められている栄養基準に従って出されたものには肉、牛乳、チーズが堂々と出てきています。これは日本でも同じことでしょう。
牛乳や肉類など、一つ一つの食品で見てみると栄養価の高いものとして見えますが、それを毎日子供たちに与えることで生活習慣病を増やす原因の一つとなっていることは、一部の人にしか知られていません。USDAの定めた栄養ピラミッドに肉や乳製品を沢山とるように、と今でも定められている原因は、その基準を決める人たちと畜産企業者がお金で繋がっているからだと、USDAを相手に一部の栄養学者たちが訴訟を起こしていますが、まだ決着がつかないでいるようです。
今やアメリカの40%の人口が肥満と言われます。そしてその半分の人口が何らかの医者から処方された薬を飲んでいます。一度薬を飲み始めると、その副作用で更なる薬が必要になる、など薬漬けのループにはまっているのです。このアメリカの食事情はアメリカのみにとどまらず、オーストラリア、中国、日本にまでも広まってきていることは皆さんもご存知のことだと思います。
アメリカの内部事情を知らない私たちは、同じく事情を知らない日本の栄養士たちによって堂々と作られたレシピ本や料理番組を見て、家族のために一生懸命毎日の料理をします。今や本屋に行けばどこを見ても、牛肉、豚肉、クリームにチーズなど、本来食べるべきではないものをふんだんに使ったレシピ本が沢山出回っています。
ジョークロスの映画に出会ってジュース生活のことを知り、そしてさらに勉強を進めていくうちに、いろいろなことが分かってきました。まずはジュースや生の菜食をすることで体の中をきれいにするデトックス(体内の毒素を抜くこと)はずっと昔から一部の人に知られていたとのこと。ジュース生活を含む、野菜、果物、穀物中心の食事(アメリカではホールフーズとも言う)をすることによって、癌が治ったり、アトピーが治ったり、肥満が治ったり、糖尿病が治ったり、心臓病が治ったりする例が沢山あるとのこと。それはいつも健康に気をつけている私でさえ知らなかったことばかりです。
私は日本の10年後が今のアメリカの姿だと感じます。あんなに丸々太れるのはアメリカ人だけだ、と思うのは大間違いです。
ハワイで暮らしている私には、ホノルルを訪れる日本人観光客が、年々太ってきているように感じられます。また、やせている人でも、健康的とは程遠い、筋肉のない弱そうな体つきだったりします。
ジュース生活で救われた人々のことを、もっと世の中の人に知らせたい、アメリカから始まった西洋の間違った食生活をストップさせたい、と思いは膨らみます。ディラン君の死以来、何かが私を動かし、そしてこのJEMリブート設立にまで到達しました。ディラン君を助けられなかったのは今でも後悔として私の中に残っています。
たった一人でもいいから、JEMリブートを通してその人が健康な体を取り戻して素晴らしい人生を送ることができたならば、それより嬉しい事は他にありません。
JEMリブート代表
岡村 奈美